住民税が非課税の場合の通知について|非課税の確認方法を解説

住民税非課税 住民税
当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

住民税が非課税だった場合には何も通知は来ません。

では、「非課税であることをどう確認したらいいの?」 と疑問になると思います。

この記事では、住民税が非課税の場合に何も通知が来ない理由と、ご自身が非課税であることを確認する方法について、詳しく解説します。

この記事は数千件以上の確定申告書(住民税申告書を含む)の作成経験と住民税の課税経験のある「とらまね」が解説します。
 この記事を読んでわかること
・住民税が非課税の場合の通知について
・住民税が非課税であることの確認方法について
・住民税が非課税になる要件について
スポンサーリンク

住民税が非課税の場合の通知について

住民税が非課税の場合、何も通知が来ませんので、何も通知が来てなければ基本的には非課税と考えて問題ありません。

しかし、住民票を動かしていない場合や郵便局で正しい住所の届け出を行っていない場合は、住民税の通知が届かない場合があります。

課税主体である市区町村が住民税の通知を送っても、届かないこととなります。

この場合、市区町村は様々な方法で送り先を調べますが、その結果、送り先がわからなければ「公示送達」を行います。

この公示送達は、一定期間、掲示板などに掲示することで住民税の通知を送達したものとみなします。

本人としては、住民税の通知を確認していないのに通知はされたことになるので、支払い義務が生じることになります。

納期限までに支払わないと延滞金も発生することになります。

つまり、全く働いてない場合などは問題ありませんが、ある程度の収入があって住民税の通知が来ていない場合は、本当に非課税か確認した方が良いでしょう。

スポンサーリンク

住民税が非課税であることの確認方法について

住民税が非課税であることは、次の2つの方法で確認することが可能です。

市区町村に問い合わせ

お住まいの市区町村に確認することで、住民税が非課税か確認することが可能です。

電話で問い合わせ

電話で内容について答えてくれる場合もありますが、個人情報の観点から電話で確認することは難しいと思います。

窓口で問い合わせ

身分証明書を提示することで、ご自身の住民税が非課税かどうかを確認することができます。

身分証明書は、写真付きの身分証明書を持参しましょう。 写真付きの身分証明書がない場合は、念のため2点以上の身分証明書を持参しましょう。

住民税はその年の1月1日にお住いの市区町村で課税されます。
1月2日以降に転居した場合も、1月1日の市区町村で課税されますので、問い合わせ先を間違わないようにしましょう。

課税(非課税)証明書を確認

課税(非課税)証明書を取得することで非課税かどうかの確認をすることができます。

また、自分が非課税であることを証明する正式な証明書になります。

証明書の発行には手数料を支払う必要がありますので、本当に必要かどうかを検討してから取得しましょう。

【課税(非課税)証明書の取得場所・方法】
・市区町村の窓口
・コンビニ
・郵送請求
※詳しくはお住いの市区町村に確認が必要です
【証明書の種類の確認について】
市区町村によって証明書の名称が異なりますので、注意が必要です。
・課税証明書
・所得証明書
・非課税証明書
・所得課税証明書
※非課税であることを確認したい、非課税であることの証明書が欲しいことを伝えて、正しい証明書の発行をしてもらいましょう
スポンサーリンク

住民税が非課税になる要件

住民税が非課税になる要件を把握していれば、住民税の通知が来なくても安心です。

〇生活保護法による生活扶助を受けている方 〇障害者、未成年者、寡婦、ひとり親のいずれかの状態で合計所得金額が135万円以下の方
障害者、寡婦、ひとり親については申告等で申請しておく必要があります。
具体的には、
給与収入の方:年末調整の際に申請する
年金収入の方:扶養親族等申告書に記載し提出する
給与・年金収入を含む全ての方:確定申告又は住民税申告の際に申告する
合計所得135万円以下とは
給与収入の方:2,044,000円未満
年金収入の方(65歳未満):2,166,668円未満
年金収入の方(65歳以上):2,450,001円未満
※全てほかに所得がない場合を想定しています。
合計所得金額が市区町村の条例で定める金額以下の方(下表のとおり)
 級地  単身者           扶養家族がいる場合
1級地 45万円 35万円×(本人+控除対象配偶者+扶養親族の数)+31万円
2級地 42万円 32万円×(本人+控除対象配偶者+扶養親族の数)+28.9万円
3級地 38万円 28万円×(本人+控除対象配偶者+扶養親族の数)+26.8万円
※級地とは生活保護の級地制度で、地域の生活水準の差を生活保護基準に反映させるための制度のことで、各地域を1~3級に区分しています。
※実際の金額の設定は各市区町村の条例で定められており、級地が同じでも上記の表と金額が違う場合があるので、ホームページや電話等で確認をした方が間違いありません。
次に1級地(東京23区は1級地)の場合の所得と収入をそれぞれの収入区分で確認しましょう(下表のとおり)
収入区分 単身者 (所得:45万円) 本人+配偶者=35万円×2+31万円 (所得:101万円) 本人+配偶者+子=35万円×3+31万円 (所得:136万円)
給与収入 90万円 1,560,000円未満 2,060,000円未満
年金収入 (65歳未満) 105万円 1,713,334円未満 2,180,000円未満
年金収入 (65歳以上) 155万円 2,110,000円未満 2,460,000円未満
このように、単身者、2人世帯、3人世帯の場合は上記の表の金額を超えていなければ非課税となります。
また、表を見てわかるように扶養親族が多いほど非課税の基準となる所得額が大きくなりますが、これは税法上の扶養親族として申告をしておかなければなりません。

まとめ

 住民税が非課税の場合は、特段通知が来るわけではありません。
住民税の納税通知書が来なければ、基本的には非課税と思って問題ありません。
それでも、非課税かどうか心配な方は、市区町村に確認をするか、ご自身か非課税基準の収入の範囲内なのかを確認することで確証を持つことができます。
住民税
スポンサーリンク
とらまねをフォローする

コメント