確定申告で0円の場合の申告書の書き方
収入が全くない場合、つまり、収入が0円の時の確定申告書の書き方は、氏名などの必要事項と所得金額の欄に「0」を書くだけです。
具体的に説明をします。
確定申告書第一表の書き方
- 年分について
確定申告書上部の令和0□年分の箇所に、申告する年分を記載します。
令和7年の3月中旬までの申告期限のものは「令和6年分」となります。
※令和6年分は令和6年1月~12月までの収入分の申告です。
- 税務署長について
お住まいの地区の税務署の名前を記載します。
- 年月日について
提出日を記載します。
- 納税地等について
住所や個人番号、氏名などの必要事項を記載します。
〇年1月1日の住所は申告書に記載した年分の次の年を記載します。
※令和6年分の申告書であれば、令和7年1月1日となります。
- その他の箇所
振替継続希望・種類・特農の表示・整理番号は未記入で大丈夫です。
- 収入金額等について
未記入で大丈夫です。
- 所得金額等について
合計に「0」と記載します。
- 所得から差し引かれる金額
基礎控除の欄に「480000」と記載します。
※0000は申告書に表示があります。
また、「計」と「合計」にも「480000」を記載します。
- 税金の計算について
太枠で囲まれている箇所に「0」を記載します。
確定申告書第二表の書き方
確定申告書第二表は、年分と住所、氏名を記載します。
第二表の記載箇所は以上です。
0円の確定申告書の提出時の注意点
0円の確定申告書は税務署的には必要のない申告書です。
税務署に直接提出に行くと受理されない場合もあるので、注意が必要です。
解決策としては、e-taxや郵送で申告書を送ることです。
e-taxや郵送で送ってしまえば、受理せざるを得ないからです。
0円(無職)でも申告が必要なのか
0円(無職)でも申告はした方がいいです。
主に次の2点が重要となります。
・国民健康保険料(税)
・高額療養費の限度額
国民健康保険料(税)の影響
国民健康保険料(税)は、0円であっても申告をしないと料(税)額が高くなることがあります。
申告をしないと「未申告」扱いとされ、本来受けられる軽減措置が受けれなくなります。
高額療養費の限度額の影響
国民健康保険料(税)額と同様に、申告をしないと「未申告」扱いとなり、一番高い限度額の算定となります。
本来数万円で済むはずの医療費が何十万もかかってしまう可能性があります。
以上の2点を考えるだけでも、申告が必要なことがわかります。
しかし、0円の場合は確定申告ではなく住民税申告を行うのが通常の申告方法です。
住民税申告で0円の申告
確定申告は所得税の精算(追徴や還付)を行うものなので、収入が0円で所得税に影響がない場合は提出する必要がありません。
よって、申告は住民税の申告書を提出するのが正しい申告方法と言えます。
住民税の申告書はお住いの市区町村によって様式が異なりますので、一概に記載方法をお伝えすることはできません。
しかし、基本的には、住所や名前等の基本的なことを記載するだけで申告書は完成します。
市区町村によっては、電話で0円と伝えるだけで申告が終わるところもありますので、まずはお住いの市区町村に連絡してみましょう。
まとめ:確定申告で0円の場合の申告書の書き方について
0円でも確定申告書は提出をした方が良いですが、提出の方法はe-taxか郵送での提出をおすすめします。
また、0円の場合、通常は確定申告ではなく住民税申告を提出するものですので、お住いの市区町村に0円の住民税税申告の申告方法について問い合わせると良いでしょう。
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