更正の請求のデメリットとは?審査が厳しいとの噂は本当?

更正の請求 デメリット 確定申告
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確定申告書の内容が間違っていることがわかり、内容を修正するのが更正の請求です。
「更正の請求をしたいけど、請求することで何かデメリットはあるの?」
とお考えの人に、更正の請求におけるデメリットを紹介します。
  • 更正の請求が認められないことがある
  • 作成に手間がかかる
  • 更正の請求が認められるのに時間がかかる
  • 税務調査の対象になる可能性がある

これらのデメリットを考慮した上で、適切に更正の請求を行いましょう。

この記事は数千件以上の確定申告書(住民税申告書を含む)の作成経験と住民税の課税経験のある「とらまね」が解説します。
 この記事を読んでわかること
・更正の請求のデメリット
・審査が厳しいとの噂について

更正の請求のデメリットについて

更正の請求書 デメリット

更正の請求のデメリットについて、次の4点を解説します。

  • 更正の請求が認められないことがある
  • 作成に手間がかかる
  • 更正の請求が認められるのに時間がかかる
  • 税務調査の対象になる可能性がある

更正の請求が認められないことがある

更正の請求は確定申告書の提出と違い、その請求が認められないことがあります。

確定申告書は、提出をすれば税務署はいったん受理します。そして、内容に誤りなどがあるときは税務署から修正の連絡が来ます。

一方、更正の請求は、その請求の内容を認めるか認めないかを判断をします。

確定申告書のように取り敢えず受理して、内容は後で確認ということではなく、請求された内容をしっかり確認して、決定等の判断を下します。

作成に手間がかかる

確定申告書と様式が異なるため、作成が難しく感じるかもしれません。

当初の確定申告書で申告した内容と新たなに申告した内容の2つを記載し、どこが変わったのかを比較できるような様式になっています。

よって、最初に申告した時の内容を正確に記載し、新たに申告する内容も正確に記載する必要があります。

更正の請求が認められるのに時間がかかる

更正の請求を出された税務署は、その請求内容が正しいかの回答をする必要があります。

通常の確定申告は、内容が正しくなくても還付金が振り込まれることがあります。

これは、あくまでも本人の申告に基づいて還付をしただけという認識ですので、還付をした後に申告の内容に誤りがあれば追徴課税などを行います。

一方、更正の請求はその内容を正確に判断してから、その請求の可否を行うため、通常の申告と比べて時間がかかるということになります。

更正の請求を提出してから半年かかって認められることもざらにあります。

税務調査の対象になる可能性がある

更正の請求を行うということは、税務署にその内容をしっかり見られるということです。

その過程で過去の申告状況を見られる可能性があります。

また、過去の申告状況を見られた際に、疑義のある申告書があった場合、何年も遡って確定申告書をチェックされる可能税もあります。

ただ、正しい申告を行っていれば何ら問題のないことです。

審査が厳しいとの噂について

通常の確定申告書と比べれば審査が厳しいと言えます。

それは、通常の確定申告書とは異なり、しっかりとしたチェックが行われるからです。

また、提出書類も確定申告書を提出するよりも厳密に求められる点も、審査が厳しいと言われる一因になっていると思われます。

【提出書類の違い(例)】
<通常の確定申告>
医療費控除は領収書の提出が求められない。
<更正の請求>
医療費控除を確定申告で行っており、出し忘れていた領収書があった場合
→出し忘れた領収書も提出する必要がある。

まとめ:更正の請求のデメリットとは?

更正の請求のデメリットは以下の4点です。

  • 更正の請求が認められないことがある
  • 作成に手間がかかる
  • 更正の請求が認められるのに時間がかかる
  • 税務調査の対象になる可能性がある

更正の請求は、確定申告書を出していたけど、内容に誤りがあり所得税額が下がる場合に行うものです。

よって、これらのデメリットはあるものの、請求をすることで還付金を受け取れる可能性があります。

また、正しく更正の請求をすれば基本的に認められるものですので、誤りを見つけたら「更正の請求」を挑戦してみてください。



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