暗号資産(仮想通貨)を始めてみたけれど、確定申告をどうやっていいかわからない。会社にバレない方法で確定申告を行いたい。
このような疑問をこの記事で解決します。実際の取引画面等を用いて解説するので初めての方でもマネすれば誰でも申告のやり方がわかりますので是非参考にしてください。
※この記事ではコインチェックでの取引画面を用いて解説します。
暗号資産 コインチェックの確定申告の方法について
取引履歴の確認方法(パソコン画面)
まずは、コインチェックの取引アカウントにログインし、取引履歴をダウンロードしましょう。
確定申告は1月~12月の収入の申告になるので、対象である1年間分のダウンロードをします。
下記の画面で、2021年をダウンロードします。これをダウンロードすることで1年間の取引のすべてがダウンロード可能です。
ダウンロードした結果が下記画面のとおりです。
取引した暗号資産の種類ごとに計算を行いますので、計算する暗号資産にフィルタをかけます。
ここでは「ETH」でフィルタをかけ、計算していきます。
取引履歴の確認方法(スマホ画面)
スマホのアプリをお持ちの方はアプリを起動し、画面下部の取引履歴をタップします。
タップすると全ての取引履歴が確認できます。その中から計算に使う暗号資産を確認していきます。
下記画面は「ETH」の取引履歴のみを抜粋しています。
暗号資産の所得を計算
年間の取引履歴が確認出来たら次に年間の所得を計算します。
計算する際は国税庁から取得できる「暗号資産の計算書(総平均法用)」を用いると簡単に計算できます。
取引履歴で確認した結果をそのまま計算書に落とし込んでいきます。
数量の表示は小数点第2位までしか表示されていませんが、取引履歴に出ている小数点以下はすべて入力します。
入力が終わると所得金額等が自動計算されますので、この結果を確定申告に用いることになります。
主に使用する金額は以下のとおりです。
収入金額:収入金額計14,559円
必要経費:必要経費計8,308円
所得金額:所得金額6,251円
暗号資産の確定申告書への記載箇所について
確定申告書第二表の記載箇所について
「所得の内訳」に下記の必要事項を記載します。
所得の種類:雑
種目:暗号資産
給与などの支払者の「名称」等:コインチェック(取引所の名前)&法人番号or住所
収入金額:14,559円
源泉徴収税額:0円
確定申告書第一表の記載箇所について
「収入金額等」及び「所得金額等」に下記のとおり記載します。
「収入金額等」の「雑」の「その他」に下記の必要事項を記載します。
区分:2(暗号資産に係るものについて「2」と記載します。)
㋓:14,599円
「所得金額等」の「雑」の「その他」に下記の金額を記載します。
④:6,251円(収入から必要経費を引いた所得金額)
以上が暗号資産の確定申告書への反映となります。
そのほかに収入がある場合は全ての収入について記載し、また、各種控除関係を記載し確定申告書を完成させます。
会社にバレない申告の方法について
会社に暗号資産の収入があるのをバレたくない。
副業とみなされて不都合が生じるなどお困りの方も多いはずですが、次のことすればバレずに済みますので忘れずに行うようにしてください。
1.確定申告書の必要箇所に「〇」を付ける
確定申告書第二表に「住民税に関する事項」があります。
ここの「給与・公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」欄の「自分で納付」に「〇」を付けます。
これをすることで給与・年金以外の所得については普通徴収となります。
普通徴収:住民税は納付書又は口座振替で自分で納付します。
※事業所は特別な事業を除き住民税を特別徴収の方法により納付することとなっています。
この特別徴収は何も申請しなければ全ての所得(暗号資産等)から算出された住民税を天引きすることとなるので、会社での給与以上の所得がある場合、会社にバレてしまう可能性があります。
2.住民税の担当部署に連絡する
確定申告書に自分で納付に〇を付ければ問題ありませんが、住民税の計算等は人の手で行われています。
よって、住民税の担当者のミスにより普通徴収されず、特別徴収される可能税もゼロではありません。
そのため、万全を期すのであれば住民税の担当者に暗号資産に係る所得について普通徴収にするよう連絡すると間違いないです。
連絡する時期は早すぎると忘れられる可能性があり、遅すぎると間に合わない可能性があります。
特別徴収の税額通知は5月末までに市区町村から事業所にすることとなってますが、5月の上旬に通知を送る市区町村が多いです。
そのため、4月の中旬から下旬に連絡するのがベストなタイミングといえます。
これらの2つを実践すると自分で言わない限り会社にバレることないでしょう。
まとめ
コインチェックを使用している方の暗号資産の確定申告の方法を解説しました。
コインチェック以外でも基本的な申告の方法は変わらないので、どの取引所で取引をしても確定申告は出来るはずです。
確定申告の方法がわかれば取引に集中できると思いますのでこの機会にしっかり覚えましょう。
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