バイトの確定申告のやり方を解説!

アルバイト 確定申告
当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

「バイト(アルバイト)の確定申告ってどうやるの?」
「バイト先から確定申告してって言われたけど、どうすればいいのかわからない。」
と、お困りの方が多いと思います。

初めての確定申告では、必要な書類や申告やり方などわからないことばかりです。
この記事では、確定申告に必要な書類や確定申告の手順を示して、確定申告のやり方を詳しく解説します。

この記事は数千件以上の確定申告書(住民税申告書を含む)の作成経験と住民税の課税経験のある「とらまね」が解説します。
 この記事を読んでわかること
・バイトの確定申告の手順
・バイトの確定申告の必要書類
・バイトの確定申告のやり方・記載方法
スポンサーリンク

バイトの確定申告の手順

バイト

「確定申告をするには何から始めればいいの?」
というのが、最初の疑問になるかと思います。

確定申告の手順を確認して、効率よく準備を進めましょう。

【確定申告の手順】
①必要書類を集める
②確定申告書を作成する
③確定申告書を提出する

確定申告の手順を3つ分けて、詳しく解説していきます。

バイトの確定申告の必要書類

確定申告書の作成を行う上で、まず最初に行うことは必要書類を集めることです。
人によって集める書類は変わってきますので、よく確認しましょう。

≪全員必要になる書類≫
・マイナンバーカード
(なければマイナンバーのわかる書類+身分証明書)
※マイナンバーのわかる書類とは:通知カードや住民票など
・源泉徴収票(バイト先から取得)
・口座番号がわかるもの(還付の際に使用)
≪任意で必要な主な書類≫
・社会保険料控除の領収書等
国民年金や健康保険の支払いがあれば用意
・生命保険の控除証明書
生命保険の支払いがあれば用意
スポンサーリンク

バイトの確定申告書の記載方法

確定申告書作成

基本的には、源泉徴収票を基に確定申告書を記載していきます。
確定申告書第二表から記載する方が、申告書を作成しやすいです。

確定申告書第二表

アルバイト

【所得の内訳の記載方法(赤枠左)】
・所得の種類:給与
・種目:給料
・支払者の名称:支払いを受けた会社名と法人番号または所在地
・収入金額:源泉徴収票の支払金額を転記
・源泉徴収税額:源泉徴収票の源泉徴収税額を転記
※源泉徴収票が複数ある場合はすべて記載します。

【社会保険料・生命保険料控除の記載方法(赤枠右)】
〇社会保険料控除
・保険料等の種類:国民年金、国民健康保険、任意継続など
※源泉徴収票の「社会保険料等の金額」に記載があれば「源泉」と記載
・支払保険料等の計:支払った保険料額を記載
※源泉徴収票の「社会保険料等の金額」に記載があれば、その金額を転記
・うち年末調整等以外:源泉徴収票に記載されていない保険料額を記載します。
※源泉徴収票に記載がない場合、支払保険料等の計と同額を記載します。

〇生命保険料控除
・保険料等の種類:5つの種類があり、すべて控除証明書に記載があります。
・支払保険料等の計:控除証明書の申告額の金額を転記します。
・うち年末調整等以外:源泉徴収票に記載されていない保険料額を記載します。
※源泉徴収票に記載がない場合、支払保険料等の計と同額を記載します。

【本人に関する事項】
寡婦・ひとり親・勤労学生・障害者・特別障害者に該当する場合、「〇」または「✅」をします。
特に学生でバイトをしている場合「勤労学生控除」を受けられる場合がありますので、控除が受けられる場合忘れずに申告を行いましょう。

勤労学生の条件
合計所得金額が75万円以下で、勤労以外の所得が10万円以下
※給与所得75万円は給与収入にすると130万円です。
特定の学校の学生、生徒

確定申告書第一表

次に確定申告書第一表を作成します。
アルバイト

収入金額等

区分:記入なし、または、1~3の数字を記入
㋔:給与の総支給金額を記入します(源泉徴収票では「支払金額」)。
源泉徴収票が複数ある場合、支払金額を合計します。

区分に数字が入るのは、給与収入が850万円超か、給与と年金の所得がある場合です。いずれにも該当しない場合は記入は不要です。

所得金額等

区分:基本的に記入不要
⑥:給与所得金額を記入します(源泉徴収票では「給与所得控除後の金額」)。
源泉徴収票が複数枚ある場合、合計するのではなく、収入金額に基づいて算出します。

区分に数字が入るのは、給与所得の特定支出控除を受ける場合です。あまり使うことのない控除ですので、記入は不要です。
〇給与所得の計算方法
下表に当てはめて、給与収入から給与所得を算出します。
給与収入額(A) 給与所得控除後の金額
(所得)
備考
 1  550,999 0 左記の数値が所得
 551,000  1,618,999 (A)-550,000
 1,619,000  1,619,999 1,069,000 左記の数値が所得
 1,620,000  1,621,999 1,070,000 左記の数値が所得
 1,622,000  1,623,999 1,072,000 左記の数値が所得
 1,624,000  1,627,999 1,074,000 左記の数値が所得
 1,628,000  1,799,999 (A’)×0.6+100,000 (A’)=(A)÷4(千円未満切り捨て)×4
 1,800,000  3,599,999 (A’)×0.7-80,000 (A’)=(A)÷4(千円未満切り捨て)×4
 3,600,000  6,599,999 (A’)×0.8-440,000 (A’)=(A)÷4(千円未満切り捨て)×4
 6,600,000  8,499,999 (A)×0.9-1,100,000 1円未満の端数は切り捨て
 8,500,000 (A)-1,950,000
【計算例】
給与収入:400,000円 給与所得:400,000円-400,000円=0円
給与収入:1,400,000円 給与所得:1,400,000円-550,000円=850,000円
給与収入:1,622,222円 給与所得:1,072,000円
給与収入:1,666,666円 給与所得:1,666,666円÷4=416,666.5円→416,000円(千円未満切り捨て)×4=1,664,000円→1,664,000円×0.6+100,000円=1,098,400円

所得から差し引かれる金額

確定申告書第二表から転記をするイメージで記載します。
・社会保険料控除:申告書第二表の社会保険料控除額の合計額を記載します。
・生命保険料控除:申告書第二表の生命保険料の支払金額を基に控除額を計算して記載します。
※生命保険料控除の計算は、国税庁HPの「No.1140 生命保険料控除」をご確認ください。
・勤労学生控除や障害者控除等:該当する控除に応じて控除金額を記載します。
・基礎控除:48万円を記載。
※基礎控除は、所得が2,400万円以下であれば誰しも48万円の控除が受けられます。
所得控除の控除額一覧を次の記事でまとめているので、勤労学生控除や障害者控除の控除額を知りたい方はご覧ください。
所得税・住民税の所得控除額一覧表【まとめ】

税金の計算

所得と控除の記載が終わったら、申告書第一表の右側に移り税金の計算を行います。

・課税される所得金額㉚:所得合計から控除合計を引いて記載します。
・税額㉛:課税所得金額(課税される所得金額㉚)に応じて、税率を乗じます。

税率は下表を参考としてください。

課税される所得金額 税率 控除額
        1,000円 ~   1,949,000円 5% 0円
  1,950,000円 ~   3,299,000円 10% 97,500円
  3,300,000円 ~   6,949,000円 20% 427,500円
  6,950,000円 ~   8,999,000円 23% 636,000円
  9,000,000円 ~ 17,999,000円 33% 1,536,000円
18,000,000円 ~ 39,999,000円 40% 2,796,000円
40,000,000円 ~ 45% 4,796,000円
【計算例】
課税所得金額:100万円 100万円×5%=5万円
課税所得金額:250万円 250万円×10%-97,500円=152,500円

・差引所得税額㊶:㉜~㊵の控除がなければ㉛の税額を記載します。
・再差引所得税額㊸:災害減免額がなければ㊶と同額を記載します。
・復興特別所得税額㊹:㊸×2.1%で求めた金額を記載します(1円未満切り捨て)。
・所得税及び復興特別所得税の額㊺:㊸+㊹の金額を記載します。
※これが年間の税額となります。

・源泉徴収税額㊽:申告書第二表に記載した源泉徴収税額の合計額を転記します。
※これはすでに支払った税額です。給料から天引きされた所得税

・申告納税額㊾:年間の所得税から源泉徴収税額を引いた金額を記載します。
※マイナスになった場合は、△を付けてください。

・第3期分の税額(納める税金):㊾でプラスになった場合に百円未満を切り捨てた数字を記載します。
※この金額を納めなくてはなりません。
・第3期分の税額(還付される税金)㊾でマイナスになった場合にその数字を記載します。
※この金額が還付されます。

・還付される税金の受取場所:計算の結果還付金が発生する場合は、ここに還付先の口座情報を記載します。

スポンサーリンク

確定申告書の提出方法

確定申告提出方法

確定申告書の提出方法は以下のとおりです。

・e-Taxによる電子送信
・税務署の窓口への提出
・税務署へ郵送
・税理士への依頼
・市区町村の臨時申告窓口への提出

まとめ

紙の確定申告書では、所得の計算や生命保険料控除の計算が必要となり、また、勤労学生控除や扶養控除の金額などを調べながら作成することになります。

確定申告作成ソフト等を使うとこれらの作業が不要となり、源泉徴収票や控除証明書に記載されている事項を転記するだけで確定申告書を作成することができますので、おススメです。

バイトでも確定申告をすることで還付金が発生する可能性がありますので、払い過ぎた税金を取り戻す手続きを行いましょう。

確定申告書の作成は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで、パソコンやスマホを使ってできます。

民間企業のソフトでは、弥生会計のソフトが無料で使用できます。
国税庁のシステムが使いづらかった場合は、検討してみてください。

確定申告
スポンサーリンク
とらまねをフォローする

コメント